東京都”中央区びと。”に聞く中央区おすすめスポット
人形町商店街
約200の店舗などからなる人形町商店街。花まつりや人形市、人形町まつりをはじめ、2月開催の歌うま選手権など、イベントも数多く企画していますので、ぜひ足をお運びください。
- ホームページ
- http://www.ningyocho.or.jp/
人形町商店街の居酒屋、飲食店

ちょっと古い話になりますが、まずはじめに、人形町の町名の由来から、お話しすることにします。嘉永元年(1624年)に、猿若勘三郎(初代中村勘三郎)が猿若座(のちの中村座)のやぐらを上げたのが、江戸歌舞伎のはじまりだといわれています。この頃から、人形町周辺にも、人形浄瑠璃をはじめ人形芝居などの小屋が立ち並ぶようになりました。そして、この界隈には人形をつくる人、修理する人、商う人をはじめ、人形を操る人形師らが多く暮らしていたそうです。
さらに人形芝居などを観にきたお客さま向けに、人形細工を売る店が並ぶようになり、この通りを「人形通り」、その付近一帯を「人形町」と呼ぶようになるんですね。とはいえ、正式に人形町という町名となったのは、昭和8年(1933年)のことでした。

また、人形町は昔から、正月には手鞠や羽子板、3月には雛人形、5月には菖蒲人形など、季節ごとに市がたち、年中、賑わいの絶えない町でした。江戸から明治、そして現在に至るまで、人形町が多くの人を集める魅力を備えた町であることに変わりありません。いまでも、せともの市や、人形市、べったら市などに、多くのお客さまをお迎えできることは、この商店街で商いを営む私たちにとって、じつに光栄で、誇りに思えることだと感じています。それでは、現在の人形町商店街の賑わいの様子を見ていくことにしましょう。
私も時々、この界隈を歩いてみるのですが、いつも多くのお客さまで賑わっています。会社帰りのサラリーマンも多いですし、この地域にお住まいの方々のご利用も結構あるようです。もちろん、このご時世ですから、インバウンドの外国人旅行者も数多く見かけます。それだけ多くの人たちを受け入れることができているのも、昔からの老舗ばかりではなく、新進気鋭の料理人による創作料理のお店など、さまざまなタイプの飲食店や居酒屋が並んでいるからでしょう。


老舗の風格が漂う店内での和食もいいでしょうし、深い味わいの洋食をたのしめるお店もあります。創作料理の人気店を訪ね歩くのも素敵ですね。水天宮にお参りするついでに立ち寄るランチから、明治座での観劇のあとにいただくディナー、それから昔ながらの赤提灯の数は減りましたが、元気で個性的な居酒屋さんでの一杯まで。人形町の多彩な店のなかから、みなさんのお好みの店を探索する、そんな小さな旅に出かけてみませんか?人形町の下町の風情を味わい、お気に入りの店の美味を満喫してただきたいと思います。
人形町商店街の居酒屋、飲食店
- 住所
- 東京都中央区日本橋人形町1-18-9(人形町商店街協同組合)
- 電話番号
- 03-3666-9064
- ホームページ
- http://www.ningyocho.or.jp/
